Laboratory of Environmental Molecular Physiology
研究内容
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研究室ではヒトと野生動物の共生・共存をめざして、環境変化を「ストレス」ととらえ、環境ストレスが
動物に与える影響を遺伝子・細胞・組織・個体の各段階で研究を行っている。
具体的には、ストレス応答性転写因子ATF5に注目し、その遺伝子発現調節、細胞から組織レベル
において、炎症作用、中枢神経系、および、嗅覚系での機能について研究を進めている。
また、軟体動物で起こる環境ホルモン(有機スズ)によるインポセックス発症と組織消失後の再生
機構の比較解明を進めている。
このような基礎研究を、ヒトの健康の維持と生態系の保全に応用することを目標としている。
卒研生の中島さんらによる研究室紹介
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研究室の様子と研究内容
環境応用動物学研究室では外部からのストレスに対して動物がどのような応答をして
いるのかをそれぞれの分野から研究しています。
ストレスを受けるとATF5という転写因子が増加することが知られています。細胞や
マウスを用いてこのATF5の作用機序について研究しています。マウスでは脳や
嗅覚系におけるATF5の働きを調べています。
イボニシに内分泌撹乱化学物質を暴露した際のインポセックス発症メカニズムと組織
再生の関連性についても研究しています。
研究室内の雰囲気はアットホームでみんな仲がいいです。先生、先輩方も優しく、
分からないことは丁寧に教えてくれます。個性豊かな人々が集まり日々笑い溢れる
研究室です。
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キーワード
ストレス:遺伝子:組織再生:多能性幹細胞
老化:フェロモン:環境ホルモン:グリーンケミストリー
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研究テーマ
「マウスATF5遺伝子の基本転写調節機構の解析」
「ATF5 5’非翻訳領域を介したNMDによるストレス応答性mRNA安定化機構」 |
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研究テーマ
「ATF5による炎症調節機構の解明」 |
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研究テーマ
「ATF5が行動と脳組織形成に与える影響」
「嗅球形成におけるATF5の機能」
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研究テーマ
「マウス嗅上皮における嗅覚受容体の発現」
「マウス鋤鼻器における遺伝子発現解析」 |
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研究テーマ
「軟体動物の組織形成におけるレチノイン酸シグナル系
遺伝子の解析」
「インポセックス発症および再生におけるレチノイン酸シ
グナルの機能解析」
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