染色体導入効率を飛躍的に改善する技術を開発~人工染色体を用いたゲノム合成研究・再生医療研究を加速~:(宇野・冨塚グループ論文掲載、プレスリリース)

宇野愛海先生が筆頭著者の『染色体導入効率を飛躍的に改善する技術』に関する論文が、Molecular Therapy-Nucleic Acids誌(米国遺伝子細胞治療学会の機関誌の1つ)に掲載され、本学からもプレスリリース(下記リンク)がありました。

https://www.toyaku.ac.jp/lifescience/newstopics/2023/0719_5764.html

染色体導入効率を飛躍的に改善する技術を開発~人工染色体を用いたゲノム合成研究・再生医療研究を加速~

ポイント
 微小核細胞融合法(MMCT法)は人工染色体等、数百万塩基対(メガベース Mb)規模の遺伝子情報を染色体受容細胞に導入できますが、導入効率の向上が課題でした。本研究では、従来の微小管重合阻害剤コルセミドに替わり、微小管脱重合阻害剤タキソールと紡錘体チェックポイント阻害剤リバーシンの2剤を用いた新技術を開発し、従来法と比較して約5~18倍の染色体導入効率を達成しました。本技術を用いて、ゲノム合成分野では、Mb規模の遺伝子改変を行うモデル細胞・動物の作製、また、再生医療分野では、遺伝子・細胞医薬品の開発が大幅に加速すると考えられます。

雑誌名:Molecular Therapy-Nucleic Acids
論文名:“Co-treatment of CHO cells with Taxol and reversine improves micronucleation and microcell-mediated chromosome transfer efficiency”
(タキソールとリバーシン併用処理によるCHO細胞における微小核形成誘導効率および微小核細胞融合法を用いた染色体導入効率の改善)
Narumi Uno, Hiroyuki Satofuka, Hitomaru Miyamoto, Kazuhisa Honma, Teruhiko Suzuki, Kyotaro Yamazaki, Ryota Ito, Takashi Moriwaki, Shusei Hamamichi, Kazuma Tomizuka, Mitsuo Oshimura, Yasuhiro Kazuki
https://doi.org/10.1016/j.omtn.2023.07.002

2023年07月20日