私は大手製菓メーカーから内定を頂きました。まず前提として、私は要領の良い就活生ではありません。
就活期間は12月の初旬から4月の初旬の4ヶ月間でしたが、書いたエントリーシートは40社を越え、説明会に参加した会社は合同説明会も合わ せれば90社はあったと思います。さらに第一志望の企業は食品メーカーでしたが、就活中視野に入れていた企業は、食品、製薬、化粧品、化学メーカーな ど多岐にわたり、要領の良い方から見れば無駄の多い就活に思われると思います。しかし、このような就活スタイルをとっていたのは、考えなしのことではありま せん。私が就活を通してアピールしていたことは「行動力」であり、それを体現するためにも実際に足を運んで企業研究をしたり、エントリーシート・面接の数を こなしたりすることは必要なことでした。その考えから、修士という立場上、研究にも取り組まなければならなかったのですが、この期間はほとんど研究を進めるこ とができませんでした。そう言った意味では、私は周りのフォローや環境にとても恵まれていたと思います。
就活が終わった現在では後輩から「就活の秘訣とはなにか」という質問をされますが、これと言った正解はないと思います。けれど就活を通して感じ たことは「幅広く企業を理解し視野を広げることで、人生プランを考える大切さ」でした。(新納寛也)
5月中旬に、IT企業から内々定をいただきました。
各就職支援サイトがオープンした2012年12月、就職への意欲は低く、まあなんとかなるだろうと考えていました。やりたい職種とやりたくない職種を 自分の中で定めて、「この会社は面白そうだな」と感じたらエントリーをしていました。
当初、総合職を志望していた私は、食品/製紙などのメーカー、鉄道、IT、医療機器、エネルギーなど、幅広い業界を視野に入れて就職活動を していました。しかしながら、"なんとなく"就職活動をしていたため、志望理由や入社後やってみたいことが明確に浮かばす、選考はあまりうまくいきませんでした。
そんななか、ある企業の会社説明会に参加して、システムエンジニア(SE)という職に興味を持つようになりました。もともとプログラミングやHTMLの 構築が好きで、部活動のウェブサイトを自分でイチから作った経験もあり、ITが、人と企業、企業と企業、さらには業界同士をつなげて、社会の活性化に 貢献するインフラであることに気付いたからです。すると、やってみたいことが自然と出てくるようになり、最終的に内々定をいただくことができました。
私のモットーは「何事にも楽しんで取り組む」こと。これは、就職活動中、自分を支える強い軸となりました。就職活動こそ焦るべきではないと思います。 急がば回れ、楽しんだ者勝ちだと私は考えています!
最後になりましたが、就職活動で悩んでいた時、一緒に考え、応援して下さった先生、先輩方に心から感謝しています。(木村彦乃)
私は食品業界を中心に就職活動を行い、最終的には業務用の食品メーカーに内々定を頂くことができました。食品メーカーを志望していた理由は 単純明快、「食べることが好き」だからです。落ち込んだ時、疲れた時、研究において結果が出なかった時…。そんな時に私は食べること・飲むことから力や幸せ を貰っていました。将来の進路を決めるに辺り、このように私が頂いた力や幸せを今度は提供する側に回りたいな、と考えたことがきっかけで食品業界を志望しました。
就職活動を通して大切だと感じたことは、ありふれた言葉になってしまいますが、「行動力」に尽きると思います。例えば、「食」に関しての視野を広げ る目的で、就職活動が始まってすぐに単身で北海道旅行に行きました(写真はその時のものです)。色々な料理に触れることで、新たな「食」に関する知識を 得られましたし、面接での話題としても役に立ちました。
他には、志望企業についてより知識を深めるため、各企業の店舗で売られている商品を実際に食べ、出版されているレシピ本を購入して実際に料理 を作り、最終的にはそれらに関して、どういう事が感じ取れたかをきちんと述べられるようにしていました。このように、実際に自分が行動することで、その経験に基づ いた具体的な考えを持つことができましたし、それは自分が掲げている「行動力」に関するアピールにも繋がったと思います。
就職活動ではこれらの“行動”に加え、説明会やエントリーシート、面接などによって非常に忙しい毎日を送ることとなります。その中でも当研究室は自 分のペースで研究・就職活動を進められるので、メリハリを付けて就職活動に取り組めます(加えて、面接時に「進化の研究をしています!」と当研究室の研究 分野に関して説明することで、毎回面接官の方に非常に興味を持って話を聞いて頂けました)。就職活動・食品業界のことでも、研究室に関することでも、何か 聞いてみたいことがあったら是非、極限環境生物学研究室に足を運んで下さい。(松本翼)
私は人と話す事が苦手な為、就活、特に面接に対して不安がありました。そこで、研究室の先輩方に相談したところ「私も苦手だったけれど、回数重ねると 慣れていくよ」といった経験やアドバイスを話していただきました。それ以外にも、エントリーシートについて等、先輩方や同期の友人達にたくさん相談をし、不安を取り 除いていきました。また、研究室セミナーや学会等で発表を行ってきた事も、人前で話す良い機会になりました。
就職活動時期は忙しく、研究も就活も、とやっていたのではどっちつかずになってしまう事もあります。実際その様な時期もあり、その頃は選考もうまく進みま せんでした。両立はするのですが、ここぞ、という時は就活に集中した事が結果へ繋がったと思います。その様に、自由に実験計画や予定を組め、自分のペースで進 める事が出来る研究室であった事はとても良かったと思います。
結果として、私はIT企業のシステムエンジニア職として、7月中旬に内々定の通知をいただきました。今は研究の合間に、少しずつITの勉強を初めています。(中川穂)
私が就職活動を本格的に始めたのは昨年の12月、内々定を頂いたのは5月のゴールデンウィーク前でした。
私が内々定を頂いた会社は、CRO(CRO:Contract Research Organization;医薬品開発業務受託機関)と呼ばれる業種の会社で、 簡単に言うと製薬会社の下請けです。CRO業界は女性にとって働きやすく、社会貢献度が高く、また、大学の友人や先輩方がたくさんいらっしゃるため安心して 働けるという考えから、CRO業界を志望していました。
就職活動を始めた当初は、製薬・研究機器・食品等のメーカー、CRO、IT等幅広く業界を見ていました。12月に参加した学会では、 学会に出展していた企業(主に製薬、研究機器メーカー)による就活生のための企業セミナーなども行われ、研究で忙しくとも就職活動ができるように 工夫されていました。
2月、3月は会社説明会やエントリーシートの作成などで最も忙しく、アルバイトも続けていたため、週に1から3日の頻度で研究室に顔を出していました。 研究室には既に就活を終えた先輩や後輩がいたため、就活の悩みや弱音、エントリーシート作成の相談など、いろいろな話を聞いてもらうことでリフレッシュしていました。 今になって、このときに話を聞き、親身に相談にのってくれた先輩や後輩、同期がいてくれたからこそ、辛かった時期を乗り越えることができたのだと思っています。 また、「研究も大切だけど、進路を決める方が先」というポリシー(?)のもと、ほぼ自由に就活・実験をさせてもらえる研究室で良かったと心から思っています。(坂本さやか)