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分子細胞生物学研究室へようこそ



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大学院生募集
分子細胞生物学研究室では大学院生を募集しています。研究者として本当の実力をつけたい人はぜひ
来て下さい。博士後期課程院生には、大学からのRA給与の他に、科研費の研究支援者として採用され、
給与を受けられます。博士3年次では合計して学費相当分の給与(平成20年度実績)となります。今ま
での博士院生はこの制度によって学位取得が支援されてきました。また、当研究室では課程博士学位
取得者6名中の3名がJSPS特別研究員となっています(奨励金月額20万円)。当研究室の院生は真の研
究能力をつけた上で、多様な研究領域における世界のトップレベルの研究室で研究を行っています。
博士号取得後のキャリア形成に関しても多くのアドバイスを受けることができます。当研究室出身者
の中には国公立大学の准教授や助教なっている人もいます。真面目に努力する人が研究者として報わ
れるようにサポートすることもこの研究室の重要な目標の一つです。大学院入試要項のページ
連絡先:多賀谷光男(電話:(042) 676-5419、E-mail:tagayaの後に@ls.toyaku.ac.jpを付けてください)

留学情報
○佐藤精一君(平成19年博士学位取得)はボストン大学医学部のSonenshein博士の下に留学して癌の
研究を行っています。

○若菜裕一君(平成19年博士学位取得)はスペイン・バルセロナCGR(Centre for Genomic Regulation)
Vivek Malhotra博士の下に留学し、ゴルジ装置の形成機構を研究しています。

○新崎恒平君(平成18年博士学位取得)はYale大学医学部のCraig Roy博士の下に留学し、レジオネラ菌
の感染機構の研究をしています。

2008年の発表論文
New井上真美子さん(平成19年修士修了)の論文"N-terminal region of ZW10 serves not only as a determinant
for localization but also as a link with dynein function"がGenes Cellsに発表されました。

○若菜裕一君(平成19年博士学位取得)の論文"Bap31 is an itinerant protein that moves between the peripheral
ER and a juxtanuclear compartment related to ER-associated degradation"がMol. Biol. Cellに発表されました。

○博士3年生の青木健洋君の論文"Sec22b-dependent assembly of endoplasmic reticulum Q-SNARE proteins"
が Biochem. J に発表されました。


分子細胞生物学研究室の研究目的
真核細胞には膜によって囲まれた様々な細胞小器官(オルガネラ)が存在し、それらのオルガラネは小胞と呼ばれる
小さな脂質の袋によって連結されています。新たに合成されたタンパク質は小胞体からゴルジ体を経て細胞膜へ
と輸送されて行きますが、この輸送は小胞によって媒介されています。

小胞輸送のスキーム




神経伝達物質はシナプス小胞に蓄えられ刺激によって開口分泌されますが、この過程も小胞輸送の
ひとつとしてとらえることができます。核膜やゴルジ体といったオルガネラの構成単位も小胞です。


具体的には以下の研究を行っています。
  • 小胞とオルガネラ膜との融合に関与するSNAREの研究
  • 小胞体からゴルジ体への輸送を媒介するCOPII小胞の形成機構の研究   
  • 細胞内ホスホリパーゼA1のオルガネラにおける機能   
  • 原がん遺伝子産物c-Ablによるアクチン骨格の制御機構
写真と動画
  • 小胞を活発に生成し、タンパク質を輸送するゴルジ体
      
  • 小胞体からゴルジ体へのタンパク質輸送
    緑色は水疱性口内炎ウイルスのコードする糖タンパク質にGFPを融合させたもの。小胞体に存在するタンパク質が小胞に乗ってゴルジ体へ集積する様子がわかります。
      
  • 小胞体の膜流動性(FRAP)
    GFPを融合させた小胞体膜タンパク質に強いレーザー光を当てると消光が起こりますが、膜タンパク質が小胞体内を動いて消光が解消されていきます。

  • ブレフェルジンAによるゴルジ体の分解
    ブレフェルジンAはゴルジ体を分解させ、ゴルジタンパク質を小胞体へと逆行輸送します。この輸送はチューブ状の膜構造体によって媒介されています。


分子細胞生物学研究室の教育目標
この研究室の目標は「研究を通じて課題探究能力を育てる」ということです。東京薬科大学生命科
学部に入学できる学力を持っている人なら、研究者や技術者になれる基礎力は持っています。最先
端の研究課題を教員といっしょに取り組むことで、その能力に磨きをかけるのがこの研究室の行う
教育です。また、生命科学に関する啓蒙書や教科書の執筆、翻訳なども積極的に行っています。


分子細胞生物学研究室の歴史
 
  • 研究室構成員
    • スタッフ
      • 教授  多賀谷光男 1985年大阪大学理学博士
      • 准教授 谷 佳津子 1991年東京大学博士(農学)
      • 講師  10月に着任予定
      • 助教  有光なぎさ 2004年東京大学博士(薬学)

    • 大学院生
      • 青木健洋  生命科学研究科博士3年(研究支援者)
      • 木榑 猛  生命科学研究科博士2年(研究支援者)
      • 馬場 崇  生命科学研究科博士1年(研究支援者)
      • 市村セラ  生命科学研究科修士2年
      • 植田晃大  生命科学研究科修士2年
      • 須賀幸平  生命科学研究科修士2年     
      • 中村 昌  生命科学研究科修士2年
      • 米川周佑  生命科学研究科修士2年
      • 伊藤彩乃  生命科学研究科修士1年
      • 遠田有希  生命科学研究科修士1年
      • 尾崎健一  生命科学研究科修士1年      

      *分子細胞生物学研究室では、科研費補助金を利用して博士院生を研究支援者として採用し、研究
      を推進しています。同時に、院生の生活を補助することで研究活動に専念できる環境作りをしてい
      ます。



  • 大学院生の就職状況(2000年〜2006年)


  • 発表論文(1995年〜2008年)


  • 研究費取得状況(1994年〜2008年)





    無断転載を禁ず。
    製作:多賀谷光男
    作成日: 2008年5月17日