神経・筋シナプス形成機構
ショウジョウバエ胚・幼虫の神経・筋シナプスはシナプスレベルで解析できる単純な系です。
幼虫のからだは半体節に30本の筋肉細胞が
整然と配列した構造です。
30本の筋肉細胞を約40個の神経細胞が支配しています。
精神疾患のテストに使われるプレパルスインヒビションテストを確立しました。この実験系により、ショウジョウバエを用いた精神疾患のテストが可能になります。薬理学的試験も行っています。
Prepulse inhibition in Drosophila melanogaster larvae.私たちはシナプス後細胞のCaMKIIがシナプス形成に重要な働きを持つことを突き止めました。
シナプスの発達段階に応じてCaMKIIによる異なるシナプス形成調節機構が存在することがわかりました。
現在、CaMKIIの作用機構の解明とその生理学的意義について解析を行っています。
ショウジョウバエを用いて精神疾患・認知機構を考える!
シナプスから、神経活動、行動、すべての階層を横断Homma M, Nagashima S, Fukuda T, Yanagi S, Miyakawa H, Suzuki E, Morimoto
T. Downregulation of Centaurin gamma1A increases synaptic transmission
at Drosophila larval neuromuscular junctions. Eur J Neurosci. 40:3158-3170 (2014).