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HOME > 教授からのメッセージ

ご挨拶

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私は、2010年9月1日に本学生命科学部教授を拝命され、心血管医科学研究室を担当しております。2011年4月1日から研究4号館(130周年記念館)の完成とともに新しいラボをスタートさせていただくことになりました。ご尽力して頂きました諸先生方には深く感謝申し上げる次第です。当研究室の准教授には筑波大学実験病理学講座から伊東史子博士(医学)、助教には東京医科歯科大学臨床解剖学講座から佐藤健吾博士を迎え、博士前期課程大学院生1名、卒研生12名とともに船出いたしました。卒研生のうち、外研先として昭和大学医学部、東京医科歯科大学に1名ずつ出向しております。4月中は、実験機器、器具等の整備、教員および卒研生の研究・教育訓練、英文総説・論文等の執筆等を行ない、5月のゴールデンウイーク明けから実験を本格的に開始できるように相成りました。

 本研究室では、「ペプチドサイエンスを駆使した心血管病の治療戦略の構築」を主なテーマにしております。日本人の死因上位3は、悪性新生物(がん)、心疾患(虚血性心疾患)、脳血管疾患(脳卒中)ですが、すべて脈管に関わる病気です。虚血性心疾患や脳卒中は動脈硬化および血栓形成が主因であることは言うまでもありませんが、がんも進展する際には血管新生が必須であり、動静脈やリンパ管を介しがんは転移していくからです。このように生命を脅かす脈管の暴走をペプチドサイエンスを駆使して制圧しようというのが主旨です。生体内の既存のペプチドに加え新規配列ペプチドに着目し、動脈硬化に対して抑制することができる善玉ペプチドの低分子アナログ(ミメティックス)、悪玉ペプチドの受容体拮抗剤等の創薬や、ペプチドの血液濃度を基に動脈硬化性疾患の病勢を反映するバイオマーカーの開発を目指し、臨床に役立てようとしております。研究スタイルは基礎医学から臨床を橋渡しするトランスレーショナルリサーチを行なっております。

 ピカピカのラボで将来の臨床応用を夢見たい方は、当研究室に是非ともいらして下さい。一緒に夢を掴み取りましょう。