卒業生メッセージ

南澤 宝美后 さん

東薬で知った実験の難しさとおもしろさが今の原点

長野県立長野西高等学校出身
2001年3月 生命科学部 環境生命科学科卒業(環境応答生物学研究室)
公益財団法人 がん研究会がん研究所 蛋白創製研究部

 蛋白創製研究部では、人工タンパク質、人工ぺプチド、ナノテクノロジーの技術を活かして、新しいがん治療・がん診断ツールの開発を目指した研究を行っています。その中で私は人工タンパク質や人工ぺプチドをつくっていますが、医療の現場で「使えるものをつくる」のはとても難しいと感じています。ただつくるだけなら簡単なのですが、生体内や血液中でもきちんと働くようにしなければならないからです。それだけにつくったタンパク質が動物実験で機能したときは、うれしさと充実感でいっぱいになります。

 私は実験を行う仕事に就いたので、在学中に学んだ分子生物学や生化学の基礎的知識、遺伝子工学やタンパク質工学の応用的知識を使う機会が多く、授業ノートや実習のレポートを見直すことが何度もありました。所属していた微生物研究部で、興味ある研究テーマについて自分で実験をデザインする訓練を積んできたことも、今の仕事に活かされています。

 また、恵まれた自然環境と機能的な施設の中で、研究に熱心な教授やスタッフの先生、仲間と一緒におもしろい研究材料に向き合えたことは、私にとってかけがえのない経験でした。わからないことを解明していくことの難しさとおもしろさを肌で感じられたことが原点となり、現在の自分があるのだと感じています。