卒業生メッセージ

日本の環境・食品検査分析の 信頼を支える仕事に誇りを感じます。

宮下 振一 さん

神奈川県立厚木高等学校出身
2011年3月 大学院博士課程修了(環境応答生物学、現環境応答植物学研究室)
独立行政法人産業技術総合研究所 計測標準研究部門 無機分析科 環境標準研究室 研究員

  産業技術総合研究所の計測標準研究部門は、日本の計測の基準(計量標準)を作り、社会や産業界に供給する重要な役割を担っています。その中で私が所属する環境標準研究室は化学分野における計量標準の整備を担当し、 日本の環境・食品検査分析の信頼性確保をサポートしています。業務のひと つが組成標準物質を開発・供給することです。組成標準物質とは、分析結果の正確さを確保するために測定の基準として用いられる物質です。現在は玄米粉末標準物質を手がけています。自分が開発に携わった標準物質が日本の計量標準になることに重圧もありますが、自分の存在意義と誇りを感じます。 

 昨今は環境問題や食の安全への関心が高まり、これまで以上に高度な分析技術 や精度管理が求められています。そうしたニーズに応えるため、今後は分析機器・ 技術の開発にも力を入れていきたいです。そのためにまずは、当研究室で開発した分析技術の実用性を証明し、多分野での活用を目指した取り組みを行っています。 

 仕事で迷ったときには厳しい道を選択するのが私のモットーです。大学時代にもあえて厳しいと評判の研究室を選択しました。4年次から海外での成果発表を 義務づけられるなど、何度も冷や汗をかく状況を経験しましたが、そのことがすべて財産となり、今の私を支えています。