卒業生メッセージ

大学院時代の経験は私の財産です

照井 敬子(旧姓 渡辺)さん

平成13年 東京薬科大学生命科学部分子生命科学科(細胞機能学研究室) 卒業
平成18年 東京薬科大学大学院生命科学研究科生命科学専攻博士課程修了 博士(生命科学)
平成18年 日本ミリポア株式会社 バイオプロセス事業本部 アクセスサービスラボ入社
平成22年 日本ミリポア株式会社 バイオプロセス事業本部 バリデーションサービスラボ退職
平成23年 国立遺伝学研究所 生命情報・DDBJ研究センター

 私は高校生の時に、生命の進化の番組をみて、東京薬科大学の生命科学部の細胞機能学研究室(現極限環境生物学研究室)で勉強したいと思い、入学しました。私の大学時代の研究テーマは、「地球上に生命が誕生した時の生命は一体どんなものだったのかを、好熱菌を用いて実験的に検証すること」でした。私は、卒業研究から博士過程終了まで、生命科学部の細胞機能学研究室(現極限環境生物学研究室)で先生方、先輩方の親身なご指導のもと、自由に好きなだけ研究をさせてもらいました。また、研究室の備品の管理等を通じて、過ごしやすい研究室の維持を目指し、後輩学生への研究指導を通じて、1人1人に合わせた指導方法を色々と工夫することを学びました。

 博士号修得後、研究室で学んだ、計画性や行動力を社会で活かしたいと思い、日本ミリポア株式会社のバイオプロセス事業本部のバリデーションサポートラボラトリーに就職しました。私の仕事は、目薬や注射剤を製造するときに基となる薬液の細菌検査です。製薬メーカーの製造部門の方と打ち合わせをしながら、試験計画書を作製し、承認を得るまでの一連の作業を納期までに実施します。担当する会社や薬液は複数あるので、正確かつ迅速な作業が要求されました。私が、大学時代に得た計画性と行動力は、顧客との信頼関係を強固にすることに役立ちました。また、試験スケジュールの調整や新入社員へのトレーニング等、問題なく業務を遂行することができました。ミリポアでの仕事は、非常にやりがいがありましたが、育児に集中するために2年前に退職しました。

 最近は、2人の子供の育児の合間に、国立遺伝学研究所でのゲノムデータベースの情報集積作業の仕事を始めました。大学時代に得た研究知識と論文作成の経験は、遺伝子情報を決定する作業に役立っています。現在、家事・育児・仕事と慌ただしい毎日ですが、充実した日々を送ることが出来ています。これも、全て大学院生時代に実験だけでなく、色々なことを経験させてもらったからだと常に感じ、先生方をはじめとする研究室の皆さんに感謝しております。