卒業生メッセージ

山崎 高志 さん

世界の大都会で研究を!

2013年 大学院博士課程修了(環境応用動物学研究室)
コロンビア大学 博士研究員

世界の大都会で研究を!

 私は現在米国のニューヨーク州にあるコロンビア大学にて博士研究員として研究を行っています。コロンビア大学は新年のカウントダウンで有名なタイムズスクウェアから地下鉄で15分、マンハッタン島では数少ない閑静な住宅街(モーニングサイド地区)にあり、毎朝ニューヨーク市内を走る観光バスの客さんに見下ろされながら通勤しています。

 僕の所属しているJAMES MANLEY博士の研究室では転写やスプライシング、RNAプロセッシングといった遺伝子発現の根幹をなす分子メカニズムの解明に取り組んでいます。今日では分子生物学の教科書を見ればたくさんの分子メカニズムが載っていて、一生懸命勉強した人もいるかと思います(僕も勉強しました!)。かっこよく言えば自分が学んだ教科書の続きを今度は自分が解明して作り上げていくという感じでしょうか。そう思うと少しワクワクしてきませんか?

 ラボメンバーはアメリカ、フランス、中国、日本、ロシア ETC.からと非常に多国籍で、いかにも人種のサラダボウル、ニューヨークといった感じです。ラボの中では英語だけでなく、あっちではフランス語、こっちでは中国語、僕は日本語と多言語が飛び交っています。いきなり友人からヘブライ語で話しかけられたこともあります。生まれて初めて「何語やねん!」って突っ込みました。

 ニューヨークについてはファッションやアミューズメントなどあらゆる流行を生み出す街と言われていますが、実は研究もすごいのです。狭いマンハッタン島にはコロンビア大学の他にもロックフェラー大学、コーネル大学、メモリアルスローンケタリングがんセンターなど世界屈指の研究機関が立ち並んでいます。もし、ニューヨークに旅行する機会があったら、大学や研究という別の視点をもって町を散策してみてください。きっとニューヨークは研究の町として別の顔をあなたに見せてくれると思います。ちなみに僕の友人曰くコロンビア大学でいい研究をする秘訣は「ニューヨークの誘惑に勝つこと」だそうです。

全ては「あなた」次第、グローバルな時代だからこそ、東薬大を使い倒して!

 日本純粋培養の平凡な学生生活をおくった私ですが、幸運にも研究員として留学できたことによって今更ながら多くのことを肌で感じることができています。学生時代に自分はまさに「井の中の蛙」だったのだと思います。そしてバケツの中を意気揚々と泳いでいたら、いきなり日本海にぶち込まれたような感じでしょうか。

 ご存知の方も多いと思いますが、コロンビア大学は世界大学ランキングでもトップ10常連の世界屈指の名門大学です。学生は母国語、英語、さらには第二外国語まで使いこなし、バリバリと専門的な知識を勉強しています。その傍らではしっかりとサークルやクラブ活動にも取り組んでいるようです。私は研究で帰宅が深夜12時を回ることもありますが、そんな深夜でもフリースペースではまだ多くの学生が一生懸命に勉強しています。

 実際に研究留学をしてみて思ったことですが、コロンビア大学の研究設備は東京薬科大学とほとんど変わりありません。言い換えれば東京薬科大学の研究設備は十分に世界レベルだということです。もし学生一人当たりに換算するならば東京薬科大学の方が潤沢なのではないでしょうか。さらにインターネットの普及で世界中の論文はクリックひとつで読むことができます。勉強や実験的なことでつまずいたら、経験豊富な東京薬科大学の先生に指導してもらえます。他の総合大学に比べれば学生数に対して先生の数も多いですし、親身になって話を聞いてくれるでしょう。またその気になれば世界中の有名な先生を紹介してもらって、メールでなどで直接意見をもらったり、アドバイスをもらったりすることもできます。外国語を学びたければ大学のネイティブの先生と会話したり、論文を書いて持っていけば添削もしてくれるでしょう。結局、何が言いたいかというと、すべて「あなた」次第だということです。

 若い学生の皆さん、僕らは望まずともあらゆる機会を目の前に「どうぞ」と与えられた時代を生きています。やる気次第でなんでもできるのです。残念ながら大学を卒業するとき、就職するときになって「〜だったのでできませんでした」という言い訳はほぼできません。

 ただ授業を受けるだけではなく、視野を広く、志を高くもって積極的に大学を使い倒してください。そうすれば東京薬科大学はあなたにとって最高の学びの場になると思います。皆さんにとって一生に一度の青春のキャンパスライフです。バイト、遊び、恋愛、クラブ活動、やりたいことは盛りだくさんでしょう。自分のポテンシャルを信じて思いっきり行動して最高のキャンパスライフを送ってください。

2015年2月25日
極寒のNYより
山﨑 高志