新設の腫瘍医科学研究室で、難治癌に対する標的治療法・遺伝子治療法の開発を目指します。
1.標的分子の系統的探索: 難治癌の治療法の開発にとって「選択的な治療薬剤の導入」の戦略を編み出すことが鍵になります。私たちはこの戦略を可能にするために、抗体を介して高いウイルス感染効率が得られる標的分子を系統的に探索してきました。私たちの方法は標的分子を発見するユニークな手段となり、臨床応用も有望です。
2.イミュノトキシン(iTox)のための標的探索: トキシン結合抗体ライブラリーを作製し、腫瘍に対する毒性活性測定で標的抗原を見つけるオリジナルな方法を編み出しました。白血病・肺癌などを対象に、iTox 治療法のターゲット分子を系統的に探してゆきます。抗体医薬への実用化を目指します。
岡山県津山市の県立津山高校を卒業しました。朝の連続テレビドラマ「あぐり」でも撮影に使われた明治時代からの美しい木造の校舎が残っている高校です。3年間、夏も冬も自転車で通学しました。
高校時代には今自分のしている勉強が将来にどのようにつながるかが見通しにくいものですが、勉強の習慣と基礎学力を付けることが大切だと思います。学問に近道はありません。まず基礎をしっかり造ってゆくことが必要です。
読書(歴史・文学・科学)三昧の毎日でした。教養部の勉強では、英語のほかに、ドイツ語・フランス語・スペイン語など外国語にも取り組みました。
1.生命科学を通じて社会に貢献できる人材に育って欲しいと思います。学校教育を受けてくると、知らないことは悪いこと・恥ずべきことと考えがちですが、決してそんなことはありません。真に困ることは自分の無知を認めないことです。謙虚な心構えで、根元(ねもと)から考えてゆきましょう。
2.学問や科学では、教科書や論文に書いてあることが必ずしもそのまま正しいとは限りません。「ホントかな?」という素朴な疑問を大切に。根拠となる観察や実験は正しく行われているか、推論の道筋は論理的で正しいか、など問いかけ、批判的に自分なりに考えながら勉強を進めてください。特に、疑問点を見つけてディスカッションすることが、理解を深めるために非常に大切です。
古人の跡を求めず古人の求めしところを求めよ。
(芭蕉の「許六離別の詞」より)
1.読書。ジャンルはさまざまですが、特に歴史(宇宙と地球の歴史、動物や人類の発生進化、考古学から現在の政治経済文化まで)の本が好きです。
2.自転車で景色の良いところを走ること。一昨年は札幌から支笏湖への峠越え、昨年は羊蹄山一周・洞爺湖一周、この夏は美瑛の丘を走りました。
3.スキー。12年前に北海道に移ってから、まったくの初心者として始めました。毎冬スキースクールに入って、次が11シーズン目。コブ斜面を中心にどんな斜面でも滑れることを理想に修練を続けています。
4.水泳。クロールでゆっくりと長く泳ぎます。
[略歴]
昭和56年 東京大学医学部医学科卒業
昭和56年 東京大学医学部付属病院第4内科
昭和59年 (財)癌研究会・癌化学療法センター・基礎研究部
平成4年 (財)癌研究会・癌化学療法センター・分子生物治療研究部 部長
平成11年 札幌医科大学医学部・分子医学研究部門 教授
(平成23年4月より 東京薬科大学生命科学部 教授(予定))
趣味:読書(歴史)、自転車・スキー・水泳
専門:腫瘍医科学 (難治癌に対する標的治療法の開発)